映像

動画制作を外注する前に、社内で決めておくべき5つのこと

こんにちは。富山の映像制作会社2FRAME2(ニフレ)です。

「会社の紹介動画を作りたいので、まずは見積もりをお願いします」。私たちがいただくご相談の中で、いちばん多い入り口がこの一言です。

もちろん、それで構いません。ただ、この段階ではまだお見積もりが出せないことがほとんどです。同じ「紹介動画」でも、1日の撮影で作る3分の動画と、複数のロケ地をまわってドローンやナレーションを入れる動画とでは、必要なスタッフも日数もまったく違うからです。結果として「どなたに見せる動画ですか?」「どこで流しますか?」というやりとりが何往復も続き、スタートまでに時間がかかってしまいます。

そこで今回は、外注の前に社内で決めておくと話が一気に早くなる5つのことをまとめました。全部が決まっていなくても大丈夫です。「ここはまだ決まっていない」とわかっているだけでも、打ち合わせの質が変わります。

① 何のために作るのか(目的とゴール)

「動画を作ること」を目的にしない

「競合他社が動画を出しているから」「ホームページが寂しいから」。きっかけとしては自然ですが、これだけで進めると、完成したあとに「で、この動画はどう使えばいいんだっけ?」となりがちです。

動画はあくまで手段です。採用の応募を増やしたいのか、商品の問い合わせを増やしたいのか、社内に理念を浸透させたいのか。目的が違えば、同じ会社を撮っても、映すべき場面も語るべき言葉も変わります。

見た人に、見たあと何をしてほしいか

目的を決めるときにおすすめなのが、「見終わった人に、次に何をしてほしいか」を一文で書いてみることです。

たとえば「説明会に申し込んでほしい」「営業担当に問い合わせてほしい」「店舗に一度足を運んでほしい」。この一文があるだけで、制作側は構成の最後をどこに着地させるかを決められます。私たちが最初の打ち合わせでいちばん時間をかけて伺うのも、この部分です。

② 誰に見てもらうのか(ターゲット)

「なるべく多くの人に」はいちばん難しい注文です。全員に向けた映像は、結局だれの心にも引っかかりません。

採用動画なら、新卒の学生なのか、同じ業界からの転職者なのか。商品紹介なら、初めてその商品を知る人なのか、比較検討中の人なのか。相手が変われば、冒頭の数秒で何を見せるべきかがまるで変わります。

「一番届けたい人を一人だけ思い浮かべるとしたら、どんな人か」。年齢や立場、その人がいま何に困っているかまで話せると、企画の精度がぐっと上がります。

③ どこで流すのか(使う場所)

意外と後回しにされやすいのが、動画をどこで使うかです。ここで尺(長さ)も画面の縦横も決まります。

  • ホームページ:じっくり見てもらえるので、2〜3分でも成立しやすい
  • SNS:最初の数秒で離脱されるため、短く、縦型が基本
  • 展示会・イベント:音が聞こえない環境も多く、字幕や映像だけで伝わる工夫が必要
  • TVCM:15秒・30秒という決まった枠と、放送の技術基準に合わせる必要がある

「ホームページ用に作ったけれど、あとからSNSにも使いたくなった」というケースもよくあります。最初から複数の場所で使う予定があれば、撮影の段階で縦型用の素材も押さえておけるので、あとから作り直すより費用も手間も抑えられます。

使う場所が決まっていないと、制作側は「念のため」の撮影を増やすことになり、そのぶん費用がかさみます。

④ 予算とスケジュールの「上限」

予算の話は切り出しにくいものですが、正確な金額でなくても、上限だけ教えていただけると本当に助かります。

同じ目的でも、予算によって最適な作り方は変わります。上限がわかれば、「この範囲なら撮影を1日に絞ってその分編集に力を入れましょう」「この金額ならドローン撮影も入れられます」といった、現実的な提案ができます。逆に上限がわからないと、松・竹・梅の3案を作って見比べていただくところから始まるので、どうしても時間がかかります。

スケジュールも同じです。「いつから使いたいか」という公開日から逆算すると、撮影日、確認の回数、修正にかけられる日数が決まります。展示会や採用説明会など、動かせない日程がある場合は最初に教えてください。

北陸の場合、季節も大事な要素です。冬の屋外ロケは天候で延期になることがありますし、桜や紅葉を入れたいなら撮れる時期が限られます。撮りたい景色があるなら、それも早めに共有いただくと安心です。

⑤ 社内の窓口と、最終的に決める人

制作が止まる原因として、いちばん多いのがここかもしれません。

担当の方と一緒に進めてきた構成案が、最後に役員の方に見せた段階で「そもそも方向性が違う」とひっくり返る。撮影当日に「この場面、上に確認してきます」で30分止まる。どちらも、担当の方が悪いわけではありません。最終的に決める人が、途中の段階で関われていないことが原因です。

おすすめは、次の2つを最初に決めておくことです。

  • 窓口担当:制作会社との日々のやりとりをまとめる方
  • 決裁者:企画の方向性と完成品にOKを出す方

そのうえで、決裁者の方には、少なくとも企画・構成の段階で一度目を通していただくこと。撮影が終わってからの大きな変更は、撮り直しが必要になり、費用もスケジュールも大きく膨らみます。構成案の段階なら、紙の上で直すだけで済みます。

また、撮影に社員の方が出演する場合は、その方々への事前の声かけも窓口の方のお仕事になります。当日に「聞いていなかった」とならないよう、早めの共有をお願いしています。

決めきれなくても、まずはご相談ください

ここまで5つ挙げましたが、すべてを完璧に決めてからご連絡いただく必要はありません。

実際には「目的はあるけれど、どこで流すかは迷っている」「予算の感覚がまったくわからない」という状態でご相談いただくことがほとんどです。そういうときは、この5つを私たちと一緒に整理するところから始めます。むしろ、この整理こそが私たちの仕事の大事な部分だと考えています。

私たちが大切にしているコンセプトは「フレームのなかに、コタエがある。」です。撮影に入る前に、何のために、誰に、何を映すのかを一緒に決める。その準備が、完成した映像の伝わり方を左右します。会社の考え方については「2FRAME2ってどんな会社?」のコラムでもご紹介しています。

企業PR動画・ブランドムービーについては、制作の流れ・料金・実績をまとめた専用ページもご用意しています。

対応している映像の種類はServiceに、これまでの制作実績はWorksにまとめています。「うちの場合はどうなるんだろう」と思ったら、お気軽にお声がけください。

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